毎冬この時期、東洋大学(とうようだいがく)から「現代学生百人一首(ひゃくにんいっしゅ)」が届く。今回の応募作は4万9千超(ちょう)。読むほどに若い感性(かんせい)に引きこまれる
每年冬季这个时候,就会收到东洋大学寄来的《现代学生百人一首》。本次征集到了4万9千余首和歌,越读越深深被年轻人们的感性所吸引。
▼〈いとをかし平成(へいせい)女子はインスタにほうじ茶キャラメルフラペチーノ〉高3長野天音(あまね)。平成の清少納言(せいしょうなごん)たちは筆でなくスマホでせっせと発信はっしんする。〈この時代生きた心地(ここち)がしないのだなにをするにも指先(ゆびさき)ひとつ〉高1中村優太(なかむらゆうた)。何でもスマホや携帯で済ませる日常には高校生でさえ疑問を覚えると知り、安心する
长野天音(高3)写道:“平成女生爱晒图, 焙茶星冰乐发Ins”。平成时期的“清少纳言”们用智能机代替笔,尽情抒写。中村优太(高1)写道:“如今这时代,指尖一点万事成,毫无生机 ”。日常生活都依靠手机来解决,高中生们也意识到这有问题。笔者对此表示很欣慰。
▼就職を詠(よ)んだ歌に光(ひか)る表現が多かった。〈水高生鮪(みずこうせいまぐろ)も鰹(がつお)もさばけます自信あふれる就職試験〉水産高3年向坂友里(むこうざかゆり)。晴れやかに面接に挑む姿が浮かぶ。〈機械化で消えてなくなる仕事知り将来の夢決められずいる〉高1粟野夏乃子(あわのかのこ)。いずれ人工知能(じんこうちのう)(AI)に奪われる職種(しょくしゅ)を見極(みきわ)めたい。だれにも切実(せつじつ)な問題だろう
也有很多关于就职活动题材的和歌佳作。的向坂友里(水产高3)写道:“水产高中生,各种鱼类了如指掌,胸有成竹去就职”。他精神饱满去参加面试的身姿浮现在笔者的脑海里。粟野夏乃子(高1)写道:“机械代替人,工作渐消亡,未来的梦想未定”。笔者想知道究竟哪些工作终有一日会被人工智能(AI)取代。这些都是切实的问题。
▼〈姉が来て嬉しそうに見せた物世界に一つの内定(ないてい)通知〉高1細谷地郁哉ほそやちふみや。家族一同(いちどう)、安堵(あんど)の息をつく。それでも受け止め方は親子(おやこ)で違う。子には自立(じりつ)のとき、親には寂しい離別(りべつ)のとき。〈決まったよ喜ぶ私と温度差(おんどさ)が寂しさが増す母のほほえみ〉高3田中日菜(たなかひな)
细谷地郁哉(高1)写道:“姐姐来访,欣喜展示,内定通知”。虽然全家都松了一口气,父母和孩子的心情是不一样的。孩子独立之时,离别双亲之日。田中日菜(高3)写道:“我拿到内定的喜悦,父母寂寞倍增的落寞微笑,形成反差”。
▼ひとり暮らしの父や祖父を思いやる。〈石川でひとりはたらく父の家部屋にあふれる家族の写真〉高1二宮由美花(にのみやゆみか)。〈田舎町一人で暮らす祖父を見て次の休みの予定を空(あ)ける〉中2堀田夏生(ほったなつき)
还有的作品表达了对独居的父亲、祖父的体恤之情。二宫由美花(高1)写道:“父亲工作独居于石川,房间里摆满家族的照片”。堀田夏生(中2)写道:“看到一人独居于乡下的祖父,决定腾出下一个假期”。
▼時代が移っても変わらないのは若わかき日ひの恋である。〈下駄箱(げたばこ)にラブレターがね入ってた顔面(がんめん)真っ赤プチトマトだね〉高3平石健太。
时代在变,不变的是青春时代的恋爱。平石健太(高3)写道:“鞋箱里出现情书,双颊红如番茄”。
【天声单词】
Δ引きこむ:(他动;一类)吸引(人の心や魂を引き寄せる)
Δスマホ:(名)smartphone;智能手机。
Δせっせと:(副)孜孜不倦地(仕事などを、休まずに一生懸命にする様)
Δ光る(ひかる):(自动;一类)出众(優れる)
Δさばける:(自动;二类)畅销(品物が売り切れる。また、よく売れる。)
Δ見極める(みきわめる):(他动;二类)分清,辨别(見定める)
Δ切実(せつじつ):(形动)形动,由于受到直接影响而再不能轻视的状态(直接影響を受けるため軽視できない様)
Δ温度差(おんどさ):(惯用语)温度差(物事に対する関心の度合いや態度の違い)
Δ思いやる:(他动;一类)遥想(遠く離れている人や所を心に浮かべる)
【相关背景资料】
1、東洋大学(とうようだいがく、英語: Toyo University)は、東京都文京区白山5-28-20に本部を置く日本の私立大学である。1928年に設置された。大学の略称は東洋、東洋大。一部では洋大も使用されている。
2、百人一首は代表的歌人一〇〇人の歌一首ずつを集めたもの。藤原定家が小倉山の別荘で撰したと伝える「小倉百人一首」が最も有名で,これを模倣して種々のものが作られた。カルタとして正月の遊びになったのは江戸時代以降。
百人一首のかるた読み札中でも、藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首(おぐら ひゃくにん いっしゅ)は歌がるたとして広く用いられ、通常、百人一首といえば小倉百人一首を指すまでになった。
3、清少納言は紫式部と共に平安中期を代表する女流文学者。生没年,本名未詳。父清原元輔は「後撰集」撰者,曽祖父深養父(ふかやぶ)も著名な歌人。一条天皇中宮(のち皇后)定子に仕え,清原姓に因んで清少納言と呼ばれた。和漢の学に通じた才女として名を馳せ,「枕草子」を著す。家集に「清少納言集」がある。
来源:朝日新闻
朗读:吴阳 可乐不乐
注音:谢頔
生词:谢頔
背景资料整理:杨荣
翻译:123
校对:任静
后期:怀安
责编:孙鹏轩
